春から夏にかけてはシロアリの巣造りの時期です。
4月下旬から5月はヤマトシロアリが巣を造り、
6月から7月はイエシロアリが巣を造ります。
夕方に黄褐色の羽アリが群れで飛んでいるのを見たことがある方も多いと思います。
実はこの飛んでいる羽アリは、古い巣を飛び出し、新たに巣を造る場所を探しているのです。
そして、パタパタと羽を落として新たに巣を造り始めるのです。
シロアリは名前にアリとはいっているが、アリの仲間ではありません。
実は、シロアリはゴキブリを先祖とした原始的な昆虫だそうです。
2017年に新築を建てたお客様から、家でまだゴキブリを見たことがないと以前伺ったことがありました。
シロアリとゴキブリが同じ分類の仲間だということは、
シロアリ防除施工をすることによって、シロアリだけでなく、ゴキブリの侵入も防げるのかもしれませんね。
種類も豊富で、世界の熱帯・亜熱帯地域から温帯地域にかけて、2900種類以上のシロアリが生息するといわれています。
その中で日本で見かけることのできるのは23種類。
枯れた木材や落ち葉などを食物とし、森林再生に大きな役割を果たす益虫としての働きが大きいと言われています。
ヤマトシロアリ
地域を問わず日本各地で最も生息数が多く、被害も多く報告されているシロアリです。
特長は、とにかく乾燥に弱いこと。
そのため普段は日の当たる地上に現れることはほとんどありません。
自分自身で水を運ぶ能力がなく、水分の多い湿った木材の中で巣を造って生活しているため、
人の目に触れることはめったにありません。
・地面に近い床下
・バスルーム
・キッチン
など日常的に湿気の多い場所に使われている木材から発見されます。
イエシロアリ
日本では千葉県から西側の海岸線に沿った温暖な地域にしか生息しないものの、
世界のシロアリの中で最も被害を激しく受けやすいのがイエシロアリです。
ヤマトシロアリと大きく違うのが、自分自身で水を運ぶ能力があること。
そのために、建物だけでなく、固定の巣から蟻道を広げて周辺の建物や樹木に被害が拡大します。
巣から100m以上蟻道を伸ばした記録もあるそうです。
水を運ぶ能力があるイエシロアリは乾燥した建物でも、自分であえて湿らせることによって木材を食べやすくする習性があります。
放っておくと建物全体が被害にあう場合があり、大変危険です。
家にシロアリを発見した場合はどうしたらいい?
ホームセンターなどでもシロアリ駆除のスプレーなどが売っていますが、
お客様ご自身での駆除は危険が及ぶ可能性がありおすすめできません。
実際にシロアリ被害を受けているお住まいのほとんどは、1か所だけでなく、
複数の集団(コロニー)を形成していて、目立つところだけ駆除しても、集団が残っている可能性があります。
シロアリ除去スプレーは一時的な対策方法にすぎず、時間がたてば再びシロアリが発生するリスクを放っておくことになります。
多くのシロアリが発生する場所は床下なので、
・高さが十分でなく、姿勢が十分にとれない
・場所が狭く、身動きをとることも難しい
・薬剤が目に入る可能性がある
安全性の観点からみて困難な作業です。
また、シロアリ駆除専門業者の基本的なルールのひとつとして、
「有効な薬剤を必要な場所に適量散布注入するというのがあるそうで、
ただ薬剤を撒き散らかしているのではなく、被害個所や将来発生しそうなヶ所に限定して、
適量な量を散布し、駆除の効果を徹底させているのです。
専門業者は長年にわたり、技術とノウハウを蓄積してきており、業界団体である「日本しろあり対策協会」では
「しろあり防除施工士」とよばれる資格制度を設けるなど、シロアリ駆除には高度な技術力が要求されます。
もちろん、シロアリや住まいに関する知識がしっかりあり、ご自身で駆除できる方もいるかもしれませんが、
シロアリ駆除は専門業者にお願いしたほうがよいということは、わかっていただけたと思います。
では、
専門業者にお願いしてから来てもらうまでの間にできることはある?
実際に専門業者に聞いてみました。
殺虫剤などは使わずに、業者が来るまでできるだけそっとしておくことが重要だそうです。
例えば、シロアリの巣を見つけたとして、殺虫剤を使い駆除しようとしても完全に駆除できず、
殺虫剤をかけられたシロアリはここは危険だと察知し別の場所に移動し、新たに巣を造り始めます。
こうすることで発見が遅れ、さらに被害が拡大してしまうそうです。
シロアリの被害の進行速度はそれほど速くなく、ゆっくりとしています。
数日~数週間程度待っても大勢に影響はないので、焦らず、業者が来るのを待ってほしいそうです。
最後に
家の周りにシロアリの餌になる木材がないか確かめましょう。
シロアリは木材を食い荒らして、より良い場所を求めて家の床下に侵入してしまいます。
不要な木材があればすぐに撤去するなど対策をとって、シロアリの侵入を未然に防ぐことが大切です。
家の基礎部分や外壁にシロアリの蟻道がないかも確認しましょう。
シロアリがいる、シロアリがいるかもしれない・・・など不安な場合はすぐにご連絡ください。
シロアリ専門業者様ご協力のもと、無料でシロアリ調査を行っています。